今日は初めてのトレイルランの大会に参加しました。高校時代、ブルースクリエーションとはっぴぃえんどを呼んでコンサートを開き10万円もの赤字を出してしまい、全額を引き受けてくれた茂原駅前で「好音堂」というレコード店をやっていた花崎さんという70過ぎの方が30キロの部に参加するというので、それなら若い僕が負けていられないという気持ちで申し込んだのです。
『房総丘陵養老渓谷トレイル』という大会で今回が10回目の記念大会ということで1000人余りの参加者が、スタートゴールの旧白鳥小学校(小湊鉄道上総大久保駅そば)に集合しました。10時のスタート時刻に選手受付が終わらず10分遅れでスタート。最初の5キロは多少のアップダウンはあるものの舗装された道路を走りました。6キロを過ぎるといきなり山道に入り、そのうち道もなくなり這うように粘土質の泥でツルツル滑る山を登り、そして降るという苦行が始まりました。うまく登ったり降りたりできない僕の様子を見ていた年配の参加者が「あんた、それランニングシューズだろ、それじゃあ無理だよ。グリップが効かないから重心が後ろになってますます滑りやすくなるんだよ、気をつけていかないと大怪我するよ」とアドバイスしてくれました。山道ではその人にどんどん置いていかれるのですが走れる区間になると俄然スピードを出せる僕が追いつき、25キロ地点まで前後して競い合いました。14キロのエイドステイションの寸前で、旧な下りの崖で渋滞が起きていて長い列の後ろにつくと、後ろから「マスター」と声をかけられました。振り返るとなんと関正人さんの奥様の幸子さんではありませんか。参加しているのは知っていたのですがこんな奥深い山の尾根で会うとは奇跡のようで記念写真を撮りました。30分ほど待たされているうちにどんどん体が冷えて寒くなってしまい、背負っていたリュックからウインドブレーカーを出してはおり寒さをしのぎました。やっと崖を降り、エイドステイションにたどり着くと、マイカップ(ゴミを出せないので飲み物のみ用意されていてコップは持参という大会でした)をリビングのテーブルの上に忘れてきたことを思い出しました。悔しさを噛み殺し持参のスポーツドリンクを少しだけ飲み、再び走り出しましたがすぐに上り坂になり歩き始めました。ほとんど普段人が歩かないような獣道や尾根道ばかりで何度も転落しそうになりながら、標高200メートルから300メートルの山を全部で5つ上り下りし4時間59分53秒のタイムでゴールしました。ちなみに関さんははるかに早く4時間52分30秒でゴールしてました。普段使わない筋肉をたくさん使ったのでお尻から太ももから脛から腕まで痛みが全身に現れ着替えるのも一苦労という状態でした。スマホの記録を見ると走行距離は32キロ、歩数は42000歩、登った高さは322階と記録されていました。
3月11日(日曜日) はコメントを受け付けていません