61回目の詩の朗読会。トップバッターは江川さん、「とりつくしま」シリーズの先立った母親が少年野球のピッチャーをする息子の試合中のマウンドに置かれたロージンバッグになるというお話。続いてシラフさん、ホットコーヒーからアイスコーヒーに切り替える時期のこだわりやかき揚げそばに関するこだわりなどのエッセーを朗読してくれました。3番手は初参加のちぼんさん、ハイチの童話から湖に棲む魚と水汲みの少女の話を聞かせてくれました。4番手は多悶さん、映画「タクシードライバー」が出来上がる過程と内容の解説の話を前編、後編の2部構成で臨場感たっぷりに聞かせてくれました。第2部ではシラフさんがいつもの短歌10首を朗読し、多悶氏が後編を朗読しイベントは終了しました。
シラフさんの短歌を掲載します。
180722
色々と失うけれど前向きに眼の前にあるビールに負けよう
180721
工夫とは負けず嫌いの言い訳かあれこれ曲げて不便に慣れる
180718
暑さから逃れる隙間あるのなら何をしてでも潜り込みたい
豆乳で割れば悪酔いしないようだけど何だか逃げてるようだ
180714
暑すぎて坂道すらも憎らしいかすかな風で脳味噌洗う
180703
いらないと言うのも時に面倒でもらってしまうやっかいを取る
幸せは離れたとこからよく見えて目測よりも遠くで笑う
180702
秒針の歩み聞こえる真夜中は眠れぬという証拠にもなる
180628
傘を差すたまに間抜けに思うけど濡れて風邪引く暇はないのだ
180620
ゆっくりと溶けて崩れて音たてるグラスの氷静かな主張
7月24日(火曜日) はコメントを受け付けていません