JAMブログ

午前7時、昨日宿泊した館山の海紅豆（かいこうず）の布団の中で風と波の音で目覚める。7時40分に朝食を採り8時10分にチェックアウト。8時30分のバスで館山駅へそこで会場行きの無料送迎バスにのり9時丁度に館山総合市民運動場に到着。既に到着していた松浦さん他二人のランナーと落ち合い入念に準備運動をする。応援に来ると言っていた千葉と古沢の姿を探すが見当たらず留守電を入れてスタート地点に向かう。10時ちょうどスタートの花火を合図に2000人余りのフルマラソン参加者がスタート。然し我々がスタートラインを通
過したのは10時2分。松浦さんがペースメーカーをしてくれたので「こんなに楽でいいのだろうか？」と思うぐらい幸福感に包まれた前半20Ɠでした。11年前にはたどり着けなかった中間地点を過ぎ25Ɠ地点から徐々に山道に入る頃、左足に違和感を感じるようになりました。それでも一番の難関と言う31Ɠ地点の40mの坂を克服し何とか海岸沿いの往路に戻る事が出来ました。35Ɠまではそれまでの走りと殆ど変らないペースで行けたのですが、36Ɠ地点の寸前左足の腿と臀部が異常に痛みだし思わず立ち止まってしまいました。松浦さんがそこからペースを落として走ってくれたのですが500mも進まないうちにまた激痛が走り歩くのも辛い状況になりました。後5Ɠの給水ポイントで入念にストレッチをしましたがやはり走り続ける事は出来ず残り1、5Ɠ地点まで殆ど足を引きずって歩いて進みました。32Ɠ地点を3時間30分で通
過したのでかなりの記録が望めると秘かにほくそ笑んでいた1時間前の僕の希望は無惨に崩れ、最後の1、5Ɠも下を向いて歯を食いしばりとにかく松浦さんの足だけ見て走りました。スタート地点の橋を渡っている時にやっとほっとして涙が溢れて来ました。11年前の悔しさを何とかはらす事が出来たのです。2時50分スタートから4時間50分でフィニッシュラインを通
過しました。ゴールすると口の中で血の味がしました。歯を食いしばり過ぎたようです。ゴール後に食べた豚汁の味は格別
でした。松浦さんありがとうございました。お店を休んでまで参加したマラソンは僕の人生の宝物になりました。